初期ロマン派の作曲家ロッシーニは、当時イタリアのみでなくヨーロッパ中で人気のオペラ作曲家でした。40ものオペラを書いた彼は、非常に速筆でしたが、この序曲は初日の幕開けに間に合わなかったので(楽譜をなくしたという説もあります。)「イギリスの女・エリザベッタ」というオペラの序曲をそのまま流用しました。そんな経緯で上演されたこの序曲でしたが、今日では「セヴィリアの理髪師」の序曲として定着しています。
オプションパートとしてアルトクラリネットの代わりに、Bbクラリネット6に。コントラバスクラリネット代わりにコントラルトクラリネットまたは、コントラバスの楽譜が付属しています。 編成によっていくつかのパートを重ねて演奏しても良いと思います。 このクラリネット八重奏版では短縮して演奏するために新たな終結部を追加しました。楽譜上のCoda記号でカットすることにより5分弱の短縮版で演奏することもできます。(原調=ホ長調)