【リベルタンゴ】アストル・ピアソラ 編曲:小林さとし クラリネットとピアノのための2重奏


【リベルタンゴ】 アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla, 1921–1992) 編曲:小林聡
《リベルタンゴ》は、アルゼンチン出身の作曲家・バンドネオン奏者アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla, 1921–1992)が1974年に作曲した作品です。題名は「自由(Libertad)」と「タンゴ(Tango)」を組み合わせた造語で、伝統的なタンゴから脱却し、新しい表現へ踏み出すピアソラ自身の決意が込められています。
新しいタンゴ = ヌエーヴォ・タンゴ
ピアソラは、従来の舞踏音楽としてのタンゴに、クラシック音楽の構造やジャズの要素を融合させた「ヌエーヴォ・タンゴ」を確立しました。《リベルタンゴ》はその思想を最も端的に示す作品で、反復される鋭いリズム、強烈なアクセント、緊張感あふれる推進力が特徴です。舞曲という枠を超え、演奏会用の音楽としてのタンゴの可能性を強く打ち出しています。
音楽的特徴
冒頭から刻まれる執拗なリズム・パターンは、止まることなく前進し続けるエネルギーを生み出します。旋律は比較的簡潔でありながら、リズムと和声の変化によって多彩な表情を見せ、次第に高揚感を増していきます。そこには哀愁や官能性だけでなく、都市的で硬質な緊張感、そして自由への意志が鮮明に表れています。
アストル・ピアソラ(1921–1992)は、アルゼンチンのマル・デル・プラタに生まれ、幼少期をニューヨークで過ごしてジャズに親しんだのち、父親が始めたレストランでバンドネオン、ハーモニカを演奏していた。1938年にラジオで先鋭タンゴ「エルビーノ・バルダーロ楽団」に感動して初めてタンゴを知ることに。1939年に当時最先端だったトロイロ楽団に参加し、バンドネオン奏者として徐々に頭角を表す。この頃にヒナステラに作曲を学ぶ。その後一旦タンゴの限界を感じて楽団を解散し裏方の活動をするが1954年にはパリに留学し、ナディア・ブーランジェに師事し、自身の原点がタンゴにあることを再認識した。
帰国後は前衛的な編成で活動し、「タンゴの破壊者」と批判を受けながらも独自の音楽を確立。代表作に《アディオス・ノニーノ》《リベルタンゴ》などがあり、五重奏団を中心に多様な編成で活躍した。1992年に死去。タンゴを革新し、芸術音楽の領域へ押し上げた作曲家として世界的に評価されている。
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