ファリャ/スペイン舞曲 歌劇《はかなき人生》より フルート、クラリネットとピアノのための三重奏

ファリャ/スペイン舞曲 歌劇《はかなき人生》より フルート、クラリネットとピアノのための三重奏
ファリャ/スペイン舞曲 歌劇《はかなき人生》より フルート、クラリネットとピアノのための三重奏

ファリャ/スペイン舞曲 歌劇《はかなき人生》より
フルート、クラリネットとピアノのための三重奏
編曲:小林 聡

『はかなき人生(La vida breve)』は、スペインを代表する作曲家マヌエル・デ・ファリャ(Manuel de Falla, 1876–1946)による全2幕のオペラです。台本はカルロス・フェルナンデス・シャウによるもので、1913年にフランス・ニースのカジノ劇場でフランス語上演により初演されました。翌1914年には、マドリードのサルスエラ劇場にてスペイン語版が初演されています。
本作は上演機会こそ多くないものの、その中から抜粋された《スペイン舞曲(Danse Espagnole)》は、ヴァイオリンとピアノのためのフリッツ・クライスラー編曲版をはじめ、多様な編成で親しまれています。情熱的なリズムと独特の哀愁をたたえた旋律が印象的で、アンダルシアの香り漂うスペイン音楽の精華といえるでしょう。
作曲者ファリャは、スペイン南部カディス出身。ペドレルに師事して民族音楽への関心を深め、特にアンダルシア地方のフラメンコやカンテ・ホンド(深い歌)から大きな影響を受けました。1907年から1914年にかけてパリに滞在し、デュカス、ラヴェル、ドビュッシーらと交流するなかで印象主義的な和声感覚を吸収。その後、『恋は魔術師』『三角帽子』『スペインの庭の夜』など、民族性と洗練された色彩感を融合させた作品を次々と生み出しました。
晩年はグラナダで静かな生活を送りながら、新古典主義的作風の『ペドロ親方の人形芝居』や『クラヴサン協奏曲』を作曲。スペイン内戦を経てアルゼンチンへ亡命し、大作『アトランティーダ』の完成を見ぬまま1946年に没しました。翌年、遺体は故郷カディスへと改葬されています。
本編曲では、フルート、クラリネット、ピアノという室内楽編成により、原曲のリズムの躍動感と哀愁を保ちながらも、透明感と柔らかな音色の対話が際立つアレンジとなっています。

 
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